第五回ヤーコンサミットin木島平村
2009年11月7日開催
1.開会宣言および挨拶
- 副村長
- 木島平ヤーコン研究会長
2.来賓など挨拶
- 木島平村村長 芳川修二氏
- 地元選出民主党国会議員 シノハラタカシ氏
3.共催団体紹介
- ヤーコン研究会 会長 丹羽勝氏
- 長野県 北信地方事務所長 佐藤久夫氏
4.木島平村紹介
- パワーポイントを使って紹介(資料あり)
5.講演会
- 基調講演1:「ヤーコンて何?その来歴と特質」ヤーコン研究会長 丹羽勝氏
- 基調講演2:「健康づくりの食〜ヤーコンを活用しての提言〜」長野県短期大学 村澤初子助教・管理栄養士
6.パネルディスカッション
- コーディネーター 下高井農林高校 垂澤和憲先生
- 月橋先生の講演をきっかけにヤーコンの栽培教育に取り組む.
- 丹羽先生の講演に触発されて研究を始める.
- 多くの高校生とヤーコンを通して多くの経験をつむ.
- パネラー自己紹介
- 県庁で農工商連携等に取り組む.
- 山葡萄のジュースやワインの商品化やブランド化を目指している.
- 漬物や佃煮の生産販売
- 奇跡の健康野菜ヤーコン(月橋先生著)を読んでヤーコンに興味を持つ.
- ヤーコンでは粕漬けなどを商品化
- 飲食店経営し,郷土料理や伝統料理を扱う.
- ヤーコンは2年前に客が持ち込んで初めて知る.
- 最初は炒め物として客に出す.キンピラ,なます,チップス.
- ヤーコンでは8年前から肉の変色を抑えるために葉の利用を検討.
- 家畜の飼料(エコフィード)としての利用を考えている.
- ヤ−コンの需要を拡大するための農水省プロジェクトに取り組んでいる.
- 5〜6年前からヤーコンを栽培.
- 美味しいので栽培をふやし,現在16a作付けしている.
- ホームページでの通販も行っている.
- ディスカッション(敬称略)
➀ 浦山宏一 長野県農政部農業政策課農産物マーケティング室長
➁ 宮城俊木 有限会社宮城商店代表取締役
➂ 木内浩 雪と寺の町Dining六兵衛代表取締役
➃ 宮口右二 茨城大学農学部准教授
➄ 竹内昭芳 木島平村ヤーコン研究会長 農家代表
➀ 浦山: 県産の食材を首都圏に売り込む. 有名シェフに軽井沢などで県産食材を使った料理を試作してもらう. 帝国ホテルなどへの売り込み.生産者とシェフとのマッチングの機会を演出している. |
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➁ 宮城: 漬物加工については,信州の伝統野菜について取り込んでいる. 小布施のマルナスなどを商品化.消費者に生産者の思いを伝える努力. ヤーコンはシャキシャキした食感を生かせるので漬物に適した食材であると思う.中華料理の食材としても合うと考えているので,認知度が上がれば消費は拡大できると思う. |
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➂ 木内: 新食材の認知の手段は.近所のお客さんや,バイヤーなどを通しての持ち込み.マスコミなどに常にアンテナを張っており,良いものが見つかると自から足を運んで手に入れることもある. 料理人同士のネットワークによる情報交換でも新たな情報が得られる.日本料理研究会でも情報入手. |
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➃ 宮口: ヤーコン製品の普及についての意見.加工促進のためには,外観形質の改良,加工方法の開発,貯蔵と保蔵方法の開発,加工の過程における成分変化の抑制技術の開発などが必要である. 良い色を生かした食品なども良いのではないかと考えている.見た目の美しさも売りになるのではないか. |
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➄ 竹内: 栽培においての意見.ヤーコンは省力野菜なので,連作障害を回避するための輪作体系に組み入れることが可能であった. また,栽培面積の急な増加にも対応できる.ヤーコン,野沢菜,夏カボチを輪作している.ヤーコンは収穫を遅らせることも可能なので,季節的にも作業を分散させることができるので良い. |
7.生産者と利用者のマッチングを促進する良い方法は何か
➀ 浦山:
個々人の依頼も多いので現在はそれぞれに対応している.
団体の場合は団体を通してマッチングを仲介する.一堂に会してマッチングさせるのは,参加者が多種多様になるため難しい.マッチングは行政の大きな仕事である.
団体の場合は団体を通してマッチングを仲介する.一堂に会してマッチングさせるのは,参加者が多種多様になるため難しい.マッチングは行政の大きな仕事である.
➁ 宮城:
普及センターなどでのマッチングのおかげで,非常に助かっている.
8.色について
➀ 木内:本来の色を生かすのも逆に良いのではないか.
ヤーコンは黒くなるという認知を広げる.黒いほうがポリフェノールが多いという概念を植えつける.キャラブキは濃茶色であるが誰もおかしいとは言わない.
ヤーコンは黒くなるという認知を広げる.黒いほうがポリフェノールが多いという概念を植えつける.キャラブキは濃茶色であるが誰もおかしいとは言わない.
➁ 垂澤:色も含めてヤーコンに関する考え方を変えていけば良いのではないか.
➂ 宮口:おかしな色でもその食品や加工方法にあっていれば良いのではないか.
9.ヤ−コンの消費拡大について
➀ 宮口:全国展開も需要であるが,郷土料理などを通して広がっていけばよいのではないか.
➁ 竹内:木島平村では,減農薬,有機栽培を売りにして行こうとしている.無農薬栽培を簡単にできるので,安心して食べられる野菜であると思う.
ヤーコンは直売所でも料理でも主役にはならないが,ひとつの選択肢としてアピールできればよいのではないか.
ヤーコンは直売所でも料理でも主役にはならないが,ひとつの選択肢としてアピールできればよいのではないか.
➂ 竹内:給食の素材として安くても良いが導入できれば,子供たちが大人になったときに使ってくれるのではないか.給食は良い広告の場になるのではないか.
10.まとめ
- まずは地域で普及と利用を図っていくと良いのではないか.
まずは地元が大事である.
信濃毎日新聞より
お問い合わせは
TEL 029-888-8580 または 029-888-8553
Email yacon@mx.ibaraki.ac.jp
茨城大学農学部生物生産科学科